インドネシアにおいてマングローブは極めて重要な沿岸生態系であり、ラモンガンのような地域では、住民の生計を支える海洋資源の基盤として機能しています。マングローブは海岸侵食や海面上昇から沿岸を保護し、根系によって土壌を安定化させるとともに、魚類や鳥類をはじめとする多様な生物の生息環境を提供します。さらに、水質浄化機能や炭素吸収源(カーボンシンク)としての役割も担い、気候変動の緩和にも寄与しています。
一方で、汚染、不法伐採、沿岸開発の進展により、これらの生態系は継続的な脅威にさらされています。適切な保全が行われなければ、マングローブは本来の防災機能を失い、沿岸コミュニティおよび生物多様性の双方が大きなリスクにさらされることになります。
こうした課題に対応し、長期的な保全を推進するため、2024年8月30日にラモンガン県クタンビーチにて「Aksi Bersih Lamongan」が開催されました。本イベントは、地域住民、学生、地方政府、民間セクターの関係者を巻き込み、協働による環境保全の実践を目的としたものです。Jakamitraは、東ジャワ州環境局(DLH)およびラモンガン県政府などのパートナーと連携し、本取り組みに参画しました。
当日は、海岸における大規模な清掃活動から開始され、参加者は海洋ごみやプラスチック廃棄物の回収を行いました。こうした実地活動は、特に初参加者にとって環境問題への理解を深める契機となりました。続いて、防風・防砂機能を有し、マングローブ再生を補完するカスアリナ(海岸松)の植樹が行われ、沿岸保全機能の強化が図られました。
加えて、地域住民の環境意識向上を目的とした教育セミナーも実施され、持続可能な環境管理に向けた基盤づくりが進められました。
本活動は、SDGs目標15「陸域生態系の保全」に資する持続可能な取り組みの一環です。